妊娠前の葉酸摂取は双子と関係がある…双子妊娠を希望している人の間でささやかれている噂です。
実際のところ、葉酸摂取による双子の妊娠確率上昇に医学的な証明はありません。
しかしオーストラリアのある研究結果では、葉酸を摂取していた女性はしなかった女性と比べて双子の妊娠確率が約40%も上がったというデータが出ています。
私自身も葉酸サプリを摂取していたので、もし双子を妊娠したいな~と思っている人がいたら、飲んでみる価値はアリ。
ここでは葉酸摂取と双子の関係について紹介します。
Contents
「妊娠前の葉酸摂取は双子の確率が上がる」という噂の根拠と正当性
「妊娠前の葉酸摂取は双子の可能性が上がる」その根拠は、冒頭で紹介したオーストラリアのある研究結果にあります。
葉酸を摂取していた女性はしなかった女性と比べて双子の妊娠確率が約40%も上がった…これってすごいですよね?
ただこれだけでは想像しにくいので数字を出すと、双子を妊娠するカップルは1,000組中10組(0.01%)程度が、14組になったということになります。
これはあくまで研究結果ですが、葉酸は実際に細胞分裂を助ける役割もあるため、妊娠前からの摂取で細胞分裂が活性化して双子を授かる可能性が高まる、という考え方もあります。
葉酸は双子に関わらず妊娠前から必要
妊娠前からの葉酸摂取は厚生労働省もすすめていて、CMにもなるほど。
葉酸の摂取は、妊娠を希望したときからの摂取が望ましいんです^^
葉酸の働き
葉酸はビタミンB群の1つ。
細胞分裂や再生、DNAの合成を助け、赤血球の生産を助ける役割もあるので、妊娠中の胎児の成長に良い影響を与えます。
また、妊娠高血圧症の予防にも効果的です。
妊娠前から葉酸が必要な理由
- 赤ちゃんの先天性異常(神経管閉鎖障害)のリスクを減らす
- 胎児の成長を促す
- 精子の染色体異常に良い影響を及ぼす可能性がある
赤ちゃんの先天性異常(神経管閉鎖障害)の多くが妊娠10週までの妊娠初期に起こります。
葉酸は摂取してすぐに効果がでるわけではないので、妊娠前からの継続的な摂取が必要です。
葉酸は細胞分裂を助ける役割もあるので胎児の成長にも必要な栄養素です。
また近年、精子の染色体異常に良い影響を及ぼす可能性が示唆されていることもあり葉酸は妊娠前・妊娠中の女性だけのものではなくなってきています。
ノルウェーの研究機関の発表では、妊娠する4週前から妊娠8週までの妊婦が葉酸(モノグルタミン酸型葉酸=葉酸サプリ)を摂取すると、発達障害を持った子が生まれるリスクが低減したという研究結果が発表されています。
葉酸が欠乏するとどうなるの?
葉酸は、ビタミンB群に属する水溶性ビタミンで、造血に作用し、不足すると貧血が生じることがある。妊娠によって必要量は増大するので、非妊娠時の推奨量240μgに妊娠時には200μgの付加量が必要とされている。
また、葉酸の摂取は、多く疫学的研究により二分脊椎などの神経管閉鎖障害の発症リスクを低減することが明らかにされており、妊娠1ヶ月前から3ヶ月までの間、葉酸をはじめその他のビタミンなどを多く含む栄養のバランスのとれた食事が必要であるとされている。
葉酸が欠乏すると神経管閉鎖障害の発症リスクが上がります。
神経管閉鎖障害は神経管が形成される妊娠4~5週頃に起こります。
大きくは二分脊椎症・無脳症の2つに分かれ、生涯を通して治療や流産・死産をする深刻な先天性疾患です。
赤ちゃんもママも悲しい思いをしないために、リスクを減らす葉酸の摂取は大事。
双子が欲しいときに選ぶ葉酸の基準はある?
葉酸と双子の関連性については医学的には解明されていないので、選ぶ基準はありません。
しかし、商品によっては成分の内容量が違ってくることは知っておくべきです。
妊娠を希望しているの必要な葉酸摂取量(厚生労働省発表)があるので紹介します。
妊活女性のサプリからの推奨葉酸摂取量…400㎍
(㎍=マイクログラム)
女性の推定平均摂取量が200㎍なので、妊娠を希望している女性は思っているよりたくさん葉酸を摂取する必要があります。
葉酸はモノグルタミン酸型とポリグルタミン酸の2種類がある
実は葉酸は、モノグルタミン酸型とポリグルタミン酸型の2種類があります。
モノグルタミン酸型
- 加工型(サプリメントのほとんどがモノグルタミン酸型)
- 吸収率が高い(摂取した量の85%程度)
ポリグルタミン酸型
- 天然
- 食品に含まれる
- 実際に体内に吸収されるのは摂取した量の50%程度
(摂取後体内で一度モノグルタミン酸に分解される)
なんでも天然のものがいいイメージがありますが、葉酸は逆。
生労働省が推奨している葉酸摂取方法はサプリでの補給です。
食事からの摂取は摂取量が不確かなうえ、実は半分ほどしか吸収されていないためサプリでの補給が大切になります。
葉酸サプリはどれを選ぶのが正解?
葉酸サプリは多種類販売されていますが、値段は数百円~数千円のものまでかなり差があります。
この値段差の理由は葉酸配合量以外に、配合されている成分や種類にあります。
また、海外製品の葉酸サプリは厚生労働省の規定値を超えるものも多くあります。
葉酸は特に必要な時期が決まっているからこそ自分が納得できるサプリを選ぶことをおすすめします。
妊娠前の葉酸摂取、双子が欲しいときの飲み方はある?
葉酸をたくさん摂取しても双子を妊娠するわけではありません。
むしろ過剰摂取は副作用やリスクがあるので、妊娠前や妊娠中の葉酸摂取については各サプリで指示されている方法に従ってください。
基本は料理などから
葉酸の基本的な摂取は料理からです。
とはいっても葉酸は水溶性、しかも熱に弱いという特徴があります。
できるだけ葉酸を逃さない食べ方も大事ですが、まずは葉酸を含んでいる食品の摂取を心がけましょう。
- えだまめ(260㎍)
- モロヘイヤ(250㎍)
- 生ほうれん草(210㎍)
- 玉露(150g)
- ブロッコリー(120㎍)
- 納豆(120㎍)
※100gあたりの含有量
決められた用法・容量を守る
サプリは手軽なのでついつい頼ってしまいますが、用法や容量をきちんと守らないと健康被害を及ぼす可能性があります。
特に葉酸は過剰摂取による副作用があります。
葉酸の過剰摂取による副作用に注意!
ポリグルタミン酸型葉酸は水溶性で尿などと一緒に体内から排出されるため、副作用はほとんどないといわれています。
しかしモノグルタミン酸型の葉酸については体内に吸収されやすいこともあり、過剰摂取による健康障害が報告されています。
ナチュラルメディスン・データベース(健康食品の世界標準オンラインデータベース)によると、葉酸の高用量摂取は肺がんおよび前立腺がんのリスクを高めるということが報告されています。
また、オーストラリアで発表された研究結果では、妊娠後期(30~34週)に、葉酸を高用量補足(1日1,000㎍)すると、胎児の小児喘息のリスクが25%と高まるという報告があります。
注意点としては、妊娠後期にモノグルタミン酸の継続的な過剰摂取をした結果、胎児の小児喘息リスクが高まったということ。
妊娠後期に葉酸を摂取することが悪いわけではないので、現在摂取している妊娠中の女性は安心してください。
- 貧血を起こす可能性
- 胃潰瘍の可能性
- 発熱
- 蕁麻疹
- 吐き気
- むくみ
- 生まれた赤ちゃんに喘息の可能性
葉酸は決められた量を摂取する分には全く問題ないので、あまり深刻になる必要はありません。
ただ、過剰摂取ではなく葉酸サプリに配合されていた何らかの成分にアレルギーを起こした事例が日本でも報告されています。
こういった例をとってみると、安易にサプリに手を出さず、まずは産婦人科医に相談をすることをおすすめします。
また葉酸サプリを飲み始めて気になる症状が出た場合はすみやかに中止し、医師に相談しましょう。
双子を妊娠!葉酸はいつまで摂取するの?
【妊娠中の葉酸サプリ摂取者にアンケート】
妊娠中に葉酸摂取していた人、いつまで摂取しましたか?
病院によって様々なのですが、知りたいなぁと思いました。私は16週まで飲んでいました💊
— まーこ🥊パワフル双子ママ💨 (@hutagoparadise) January 29, 2020
厚生労働省によると、葉酸を積極的に摂取するべき時期は妊娠の1ヶ月前から妊娠3ヶ月までといわれています。
とはいってもいつ妊娠するかはわからないので、赤ちゃんが欲しいと思ったら飲み始めてOK。
いつまで摂取するかについては、多くは主治医の指示のようです。
ツイッターでアンケートをとってみましたが皆さんそれぞれ!
- 悪阻で飲めなかった
- 出産まで飲んだ
- 授乳中も飲んだ
- 出産(麻酔使用)の関係で一時中止した
葉酸をいつまで摂取するかについては医師によって意見が分かれるので、摂取期間は主治医に相談して決めてくださいね。
まとめ:妊娠前からの葉酸摂取で双子を妊娠する可能性が上がる
葉酸を摂取すると双子の可能性が上がることは事実です。
私は妊活中に葉酸だけでなくマカも飲んでいたので、より卵巣をサポートするには他にも効果が期待できるサプリがより効果的かなーと思います☆
私個人的におすすめのサプリはこちら↓