双子に種類があることを知っていますか?
双子って無条件で可愛いですよね。
特に小さい子供は同じ顔、同じ服…お揃いにするだけで可愛さ2倍!
女性なら「双子いいな、私も生みたい!」と思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
そんな双子にも種類があります。
あなたが思っている一卵性双生児は実は二卵性双生児かも?
今回は双子の種類について紹介します。
これを知ればまた違った視点で双子を見るようになりますよ!
Contents
双子の種類は何種類?
双子を見かけて気になるのが、一卵性か二卵性か、ではありませんか?
一般的に知られている双子の種類は一卵性か二卵性かですが、実は双子の種類ってそれだけではありません。
双子の種類は「卵性」で分ける場合と「膜性」で分ける場合があります。
- 卵性…〇卵性で種類分けした場合の呼び方
- 膜性…おなかの中での膜のタイプ別の呼び方
とは言われても難しいと思うので、順番に説明します。
双子の種類:卵性の違いでの双子の分類方法
卵性といえば一卵性、二卵性。
一般的なので知っている人がほとんどですよね。
一卵性双生児
一卵性双生児は、1個の受精卵が2個に細胞分裂をして育ちます。
遺伝子が同じため、血液型や性別は必ず同じです。
「見た目がそっくりだから一卵性」と判断する人もきっと多いはず。
二卵性双生児
二卵性双生児は、2個の卵子がそれぞれ授精して育ちます。
各受精卵遺伝子が違うので、血液型や性別は一緒の場合とそうでない場合があります。
見た目も似ていますが一卵性双生児ほどではありません。
例えるならば兄弟や姉妹のような感じです。
一卵性・二卵性は実は見た目で判断できない
先ほど書いたように、一卵性と二卵性の違いは受精卵です。
でも実際は二卵性双生児でも、一卵性双生児のようにそっくりな双子はたくさんいるし、逆に一卵性双生児なのに性別が一緒ではない双子も世界には数組います。
一卵性か二卵性かを決定づけるには、生まれた後に遺伝子検査が必要です。
時々、子供たちが一卵性かどうか知らないというママも。
(一卵性か二卵性かを見極める膜性診断は妊娠中の決まった期間にしか診断ができないため、その期間にエコーをしていないママはわからないことが多いです)
私は過去に三つ子を妊娠した経験がありますが、その時は三卵性の三つ子でした。
3個の卵子が3個の精子と受精すると三卵性の三つ子になります。
三つ子は三つ子でも、一卵性双生児と二卵性双生児の組み合わせの三つ子もいれば、一卵性の三つ子も。
双子の種類:膜性の違いでの双子の分類方法
引用 ママテラス
双子を妊娠していることがわかると、病院で膜性診断をします。
膜性診断は「赤ちゃんを覆っている膜の種類を調べる」ことで、経腟エコーで行われます。
痛みはありませんが、膜性診断は複数回行われたり時間がかかることもあるため、長引くとママに負担がかかります。
膜性診断では、赤ちゃんを守っている絨毛膜(=赤ちゃんの部屋の数)と羊膜(=赤ちゃんを分ける薄い壁)のタイプがわかります。
週数が進むと診断しにくくなるのでだいたい10週頃までに超音波エコーで診断されます。
膜性診断が重要な理由は、タイプによってはリスクがあるためです。
膜性診断で分類される赤ちゃんの状態は以下の4通り。
一絨毛膜一羊膜(一卵性双生児)
一絨毛膜とは、1つの胎盤を2人で共有している状態をさし、羊膜は赤ちゃんを包んでいる膜をさします。
一絨毛膜一羊膜は、赤ちゃんたちは1つの胎盤を共有していて、赤ちゃんたちを分ける膜がない状態です。
一卵性双生児の中でも約1%の確率で起こる珍しいケースです。
生まれるまで同じ部屋で過ごすので、臍帯巻絡(へその緒が絡まる)のリスクがあり、多胎妊娠の中でも最もリスクが高い妊娠です。
一絨毛膜一羊膜はMM双胎ともいわれます。
一絨毛膜二羊膜(一卵性双生児)
一絨毛膜二羊膜は、胎盤は1つで赤ちゃんそれぞれが膜に包まれている状態です。
胎盤が1つなので栄養の供給源は一緒。
1つの胎盤を共有しているので、栄養をもらう子もらわない子に分かれてしまう(TTTS=双胎間輸血症候群)のリスクが高めです。
一絨毛膜二羊膜はMD双胎とも言われます。
我が家の双子は妊娠した時はMD双胎でしたが、途中で2人の間の膜が破れて(羊膜破裂)MM双胎となりました。
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こんな可能性は0コンマの世界なので心配しなくてOK
二絨毛膜二羊膜(二卵性双生児)
二絨毛膜二羊膜は、胎盤が2つ、赤ちゃんの膜も2つある状態をさします。
胎盤がそれぞれにあるので栄養が偏ることはなく、双子妊娠の中ではリスクは一番低いとされていますが、双子妊娠自体がハイリスクなため安心はできません。
DD双胎ともいわれ、二卵性のほとんどは二絨毛膜二羊膜です。
二絨毛膜に羊膜にある例として癒合胎盤というものが存在します。
癒合胎盤は、2つあった胎盤が何らかの原因で1つに融合して大きくなることをいいます。
授精から72時間(3日)以内に細胞が分裂すると25~30%の確率で二絨毛膜二羊膜になります。
4~7日目に細胞が分裂すると70~75%の確率で一絨毛膜二羊膜に、8日目以降に細胞が分裂すると1~2%の確率で一絨毛膜一羊膜になります。
双子を妊娠する確率はどのくらい?
近年不妊治療にて排卵誘発剤を使う機会が増えたので、双子以上の多胎妊娠が増えています。
しかしここでは自然妊娠での双子妊娠の確率を見ていきたいと思います。
人種によって確率は少し変わりますが、日本での多胎妊娠確率は全妊娠中のわずか1%程度です。
おおよそ100人に1人は双子を妊娠する計算。
もう少し詳しく説明すると、一卵性双生児は0.3%くらいの確率、二卵性双生児は1%くらいの確率で妊娠します。
二卵性双生児は遺伝する場合もある
- 1度に複数個の卵子を排卵する女性
- 1回の生理周期で複数回排卵をする女性
このような女性は妊娠自体の機会が必然的に増えることになります。
結果的に双子を妊娠しやすいと言われていますが、一度に多数の卵子を排卵することは家系が関係するともいわれています。
双子は遺伝するともいわれていて、母親の家系に双子がいる場合、双子を妊娠する確率は通常より4倍高くなるという調査結果も。
1つの受精卵が細胞分裂を起こす一卵性双生児は、遺伝は関係ありません。
一卵性双生児の妊娠確率は偶発的なため、世界共通です。
双子の妊娠確率を上げる方法もある
今回は双子の種類に焦点をあてて解説しました。
生まれてからは「一卵性」「二卵性」で区別しますが、妊娠中はもっと細かい「一絨毛膜一羊膜」や「一絨毛膜二羊膜」、「二絨毛膜二羊膜」があることもわかっていただけましたよね!
双子は種類によってもリスクが違いますが、実は双子の妊娠確率を上げる方法があることを知っていますか?
実際双子を妊娠する確率なんてあってないようなもの。
何というか、宝くじに当たるような、運みたいな感じです。
だけど双子の妊娠確率を上げる方法があるとしたら…?
双子を希望している人は試す価値があるかもしれません。