双子育児の支援について世間ではいろいろな意見があります。
双子に限らず育児は大変ですが、同じ月齢の子供を2人育てるのはちょっとだけわけが違います。
私は夫の会社を手伝っているので産後里帰りせず(できず)、誰を頼ることもなく育児をしてきました。
夫は育児に協力的とはいえないので、ほとんど私1人でこなしています。
仕事×育児は本当に大変で、自分の時間は皆無。
余裕のないママがほとんどではないでしょうか?
ゆっくりする時間はなくても、情報交換や同じ境遇の人と過ごすことで育児ストレスは軽減されます。
今回は双子育児を少しでも楽にしてくれる、行政の多胎支援や民間支援を紹介します。
私は行政の多胎支援や民間支援を受けたことで、心身ともに健康で双子育児を実現できています。
1人で考えているとふさぎ込んだり煮詰まってしまうことがあるので、誰かと共有できる時間を作りましょう!
Contents
行政が主催の支援「双子(多胎)サークル」
双子を育てていない限り知る機会はあまりないですが、自治体によっては双子以上の子供を育てるパパママを支援する多胎サークルがあります。
月に1度~複数回開催されていて、妊娠中から参加可能。
利用者が限られているので自治体の広報等に載っていない場合もあります。
保健所や役所に問い合わせると双子サークルについて教えてくれますよ!
活動は市の施設で、双子とその親が集まるためある程度広いスペースで開催されます。
パパママだけでなくおじいちゃんやおばあちゃんも一緒に参加することができます。
とはいっても実際はママ一人で連れてきている人が大半ですが。
私が行っていたサークルは、毎回5組~多いと10組以上の双子が揃いました。
前半は自由に遊びながら、ママは情報交換。
後半は全員で双子育児の悩み相談や、保健師に絵本を読んでもらったりします。
双子を連れて出かけるのは大変ですが、多胎サークルでは保健師やスタッフがサポートしてくれるのでママも楽しめます。
思い切って参加してみてくださいね。
行政の双子サークルのメリット
- 計測がある場合体重や身長を知れる
- 先輩ママや保健師に育児相談ができる
- 双子のママ特有の悩みを共感してもらえるためストレス発散度が高い
- 参加費無料
私は時々参加していましたが、活動中は子供がどこに走って行っても誰かがいるので安心して過ごすことができます。
自宅での「常に目が離せない状況」とは全く違います!
双子サークル以外の支援では児童館の集いがありますが、児童館の集いは基本的に親子1:1で過ごすプログラムなので、保健師のサポートはありません。
行政の双子サークルのデメリット
デメリットは特に感じたことはありません。
私が参加していたサークルは参加している間に昼食時間が過ぎるので、解散後双子は毎回おなかが減ったと泣いて騒ぎだしました。
解散後車までの移動が大変な場合は、スタッフに声をかけると乗車を手伝ってくれるので私は手伝ってもらっていました!
双子に限らず産後のママを支援:「保健師訪問」
双子に関係なく、出産をすると保健師の訪問があります。
保健師訪問は産後1度しか訪問がないと思っているママが多いですが、希望すれば何度でも訪問してもらえます。
私が住んでいる自治体は双子妊婦は出産前に1回、保健師の訪問があります。
- 妊娠の経過について聞かれた
- 産後の里帰りの予定を聞かれた
- 産後の行政のサポート(ファミリーサポート)の案内
- 育児への不安など相談
産後は双子が小さく生まれたことや双子の退院予定を伝えて、退院後に訪問予約を取りました。
その後、双子が2歳になるまでは年に3~4回利用しました。
双子サークルに顔を出し、後に紹介する病院のサークルにも参加し、ファミサポを利用していてもやっぱり双子育児は大変!
そんなとき保健師訪問はとても役に立ちました。
保健師訪問を複数回利用する人が少ないのは残念ですが、ほかのサークルやサービスと違っていいところがたくさんあるのでぜひ利用してくださいね。
保健師訪問のメリット
- 自宅訪問してくれる
- 食事時間に訪問依頼すれば食事の手伝いをしてくれる
- 無料
- いつでも依頼できる
- 何度でも利用できる
- 計測してくれる
- 育児の悩み以外の悩みも聞いてくれる
- 必要に応じて役所関係の案内もしてくれる
- 子育てに関する情報提供をしてくれる
どうですかこのメリットばかりの支援!
私は妊娠中と双子退院1か月(生後4か月)の訪問以外に、
- 5か月(私から訪問要請・ファミサポについての説明を聞きました)←こんな理由で呼んでもいいんだよ!
- 6か月(私から訪問要請)
- 1歳(1歳になったので様子見に訪問してくれました)
- 1歳2か月(私から訪問要請・離乳食相談)
- 1歳6か月(私から訪問要請・歯磨き相談)
- 2歳(私から訪問要請・イヤイヤ期の対応相談)
こんな感じで訪問依頼しました。
出産前に、里帰りしないし双子育児に不安があるから定期的に連絡くださいとお願いしていました。
我が家の担当の保健師は異動で2度変わりましたが、きちんと情報の引継ぎをしてくれているし、苦しい時に訪問をお願いしているからか救われてばかりでした。
訪問要請したのは、育児が辛すぎてしんどかったことが多いです。
保健師の前で何度も泣きましたし、そのたび勇気づけてくれました。
他健診やサークルでも育児相談はできますが、1:1で時間をかけて(1時間くらい)話を聞いてくれるのは訪問してもらった時だけです。
私の母親は遠方で頼れるところは全くないので、保健師の存在はとても心強かったです。
日中ワンオペしてるママや産後不安定なママは特に、保健師訪問をおすすめ!
辛いときはひとりで悩まないで保健師に訪問依頼のお願いをしよう!
保健師訪問のデメリット
断言します、デメリットはありません。
個人運営:「双子(多胎)サークル」
個人運営の双子サークルは支援というより憩いの場といった感じです。
個人運営の双子サークルは誘われない限り参加する機会は少ないです。
双子ママ個人や仲良しメンバーで運営していることが多く、私はたまたま知り合った双子ママの勧誘で入りましたがなんとなく会話に入っていきにくいので、結局一度も参加しませんでした。
メンバー数は双子サークルにもよりますが、私が入った双子サークルは20組くらい参加していました。
個人の双子サークルのメリット
- わいわいがやがやが好きな人は楽しい
個人運営ということもあって自由度が高く、にぎやかな場が好きな人は楽しいです。
個人の双子サークルのデメリット
- 大人数のため、最初はなかなか入り辛い
人見知りや照れ屋の人は雰囲気的に参加しづらいです。←私
ママ友的な感覚で参加している人が多いので、女子のグループ行動が苦手な人には向きません。←私
その他
- 参加費が有料の場合がある
- 食べ物が持ち寄りの場合がある
個人で活動するため、活動内容によって場所の利用代やおやつ代が発生する場合も。
目的が楽しく過ごしましょうというのは全然いいのですが、働いて双子育児をして…という私はプレッシャーを感じてしまうので持ち寄りはきびしいかな~。
(私が参加した双子サークルは手作りの持ち寄りでした)
病院が主催支援:「双子(多胎)サークル」
我が家の双子が生まれた病院には双子(多胎)サークルがあります。
大きな病院では、そこで生まれた双子(多胎)対象のサークルがあることも。
病院の双子サークルのメリット
- スタッフが看護師なので発達の相談ができる
- 土曜日開催が多いので働いているパパママが参加しやすい
我が家も何度か参加しました。
お世話になったNICUスタッフが担当してくれることもあり、思い出話や裏話を聞けることもありました。
病院の双子サークルのデメリット
- 対象年齢が1歳までのことが多い
病院は医療行為を行う場所なので、サークル活動に特化した部屋はありません。
入院病棟を小さなで子供が歩き回ると危険なため、双子サークルはおおむね歩くまでという年齢制限がありました。
懐かしい看護師に双子を抱っこしてもらえたり、成長を喜んでもらえるのが本当にうれしかったです。
双子を出産したらサークルの有無を病院に聞いておきましょう。
双子に限らずママを支援「ファミリーサポート」
私はファミリーサポートの中でも産後6か月までが対象の、「産前産後サポート」を利用したので本当に助かりました!
6か月を過ぎると提供会員の自宅や児童館など待ち合わせ場所に連れて行ったりしなければなりませんが、特定の提供会員に継続して依頼できると勝手もわかってもらえるので助かります!
ファミリー(産前産後)サポートのメリット
- 自宅訪問してもらえる
- 簡単な家事や買い物を依頼できる(産前産後サポート利用時)
- 提供会員のステータスをある程度選べる(年齢・住んでいる校区など)
- 利用を通じて仲良くなれる
産後間もない間は産前産後サポート利用で家事をお願いできるので、ぜひ利用をおすすめします。
料金は発生しますが、産後育児で引きこもりがちのママにとってはおしゃべりをするだけでもストレス発散になります。
ファミリーサポートのデメリット
- 双子はNGという提供会員もいるため、マッチングできない時もある
- 提供会員によって保育や環境に差がある
- 事前登録が必要
私は本当にしんどい時間帯にお願いしていました。
継続して依頼している提供会員がNGの時、ファミサポセンターにほかの提供会員を探してもらいましたが双子は無理ですと断られたことがあります。
同月齢が2人は対応する自信がないという理由でした。
事前登録が必要なのは安心してサポートしてもらうために必ず必要なことです。
億劫ですが登録すれば気軽に利用できます。
おまけ:双子(多胎)バザー
双子バザーというものがあります。
双子のパパママが使わなくなった育児グッズを格安で譲ってくれます。
双子の育児用品は同時に2つ必要になるものもあるので、経済的には大打撃。
少しでも節約するために私はオークションやメルカリを利用していましたが、バザーを利用するともっと安く双子育児グッズを購入することができます。
お住いの地域にもこのようなイベントがないか探してみてくださいね。
1人で悩まないで
双子育児は想像を絶するほど大変ですが、双子育児で大切なことは「頑張って育児をしない」それだけです。
私は夫の会社で働いていて、産後9日目で仕事復帰しました。
産後3か月で双子が退院し育児もしながらだったので、その大変さは文字では表せません。
これはママみんなが経験していることですが、双子の場合のストレス度は半端ないです。
離乳食が始まるとそれはそれで悲惨なくらいごはんが飛び散るし、同時夜泣きはカオス、交互は不眠耐久レース、自分ひとりで2人を抱っこはできない。
どれも仕方がないことですが、ママは自分を責めます。
私も責めていました。
でもある時から私だって人間やし、無理なものは無理やし、ご飯が飛び散っても汚れるだけ、夜泣きもいつかは寝る!2人同時抱っこはどう考えてもでけへん、と開き直ってから楽になりました。
そんな風に考えられるようになるまで、たくさんの人に悩み相談に乗ってもらったし、たくさんの人の前で涙しました。
そのたび新しい情報や知恵を授けてもらって、自分なりに考えて、今の私が存在します。
誰だって初めての育児はできなくて当然だし、できないからといって罪悪感を感じる必要はありません。
そうやっていろいろ悩みながらパパママも親として育っていくので、悩むことも悪いことではありません。
ただ悩みすぎると人はつぶれてしまいます。
健やかで育児をするために、しんどいと感じたときはまわりを頼ってください。
私は頼れる人がいなかったので行政の双子支援や民間の双子支援を利用しましたが、支援してくれる人は多いほうが絶対にいいです。
育児をメインでするママが笑顔になると、家族も笑顔になります。
頑張ることも必要だけど、努力ではどうにもならないこともたくさんあります。
私もしかして頑張りすぎてる?
そう思ったら頑張ることをいったんやめて、立ち止まって休憩してくださいね。
悩み解決の糸口は 意外と近くにありますよ☆