双子育児の支援の種類について以前紹介しましたが、今回はその中でもファミリーサポート=ファミサポ・産前産後サポートの利用体験を紹介します。
双子育児、ママは不安に思うことがたくさんありますよね。
私は産後里帰りしなかったので、いろいろなサポートを探して利用してきました。
中でもいちばん助けになったのが、5か月の時の産前産後サポートと6か月~8か月のファミサポ。
産前産後サポート・ファミサポについては自分から調べないとわからないこともあるので、この記事で内容や利用した感想を紹介します。
産前産後サポートやファミサポのメリットデメリットも紹介するので、利用を悩んでいるママは参考にしてください。
Contents
ファミサポとは
ファミサポは親が何らかの理由で育児の援助が必要なとき、援助してくれるサービスのことです。
形態としては有償のボランティアになります。
ファミサポには援助をお願いする依頼会員とサポートする提供会員の2種類があり、どちらも会員登録が必要です。
※提供会員は別途講習を受ける必要あり
私が住んでいる自治体のファミサポは病児・病後児も預かってもらえます。
提供会員はサポート内容に応じた講習が必須なので依頼するほうも安心ですね。
ファミサポは産前産後サポートとファミリーサポートの2種類がある
ファミサポには通常のファミリーサポートと、産前産後サポートがあります。
それぞれを紹介しますね。
産前産後サポートとは
産前産後サポートはファミサポの一部で、妊娠中~産後6か月のママが大変な時期に、家事や育児の援助をしてくれるサービスです。
利用料金は通常のファミサポより少し値段が高めの子供1人につき1,000円/時間(自治体による)ですが、里帰り出産しないママや産前産後に不安があるママには嬉しい訪問型のサポートです。
早朝や夜間(別途割増あり)もお願いすることができますが、産前産後サポートは利用回数に制限があります。
- 食品や日用品などの買い出し(多量はNG)
- 簡単な掃除
- 簡単な料理・皿洗い
- 赤ちゃんのお世話の手伝い
ファミサポと産前産後サポートの違いは、あくまでママの援助というところ。
育児+家事(赤ちゃんを抱っこしながら何かをするなど)一度に異なる作業を依頼することは危険が伴うため、依頼NG。
提供会員は赤ちゃんにミルクをあげる行為も禁止なので、利用する人は手伝ってもらうという認識で利用しましょう。
ファミリーサポートとは
ファミサポは、子育て中の家庭が育児のサポートを依頼したいときに利用できるサービスです。
ファミサポの歴史は意外と古く、1994年からあります。
(病児・病後児援助は対応していない自治体もあります)
- 利用料金:子供1人につき700円/時間(自治体で差がある)
- 土日や深夜は割増(~1,100円/時間 程度)
- 対象年齢:0歳(※)~小学校6年生まで
※自治体によって生後〇日以降という制限あり
- 保育園や小学校、習い事の送迎
- 冠婚葬祭など子供を連れていけないとき
- リフレッシュしたいとき
利用の際は提供会員の自宅や、予め約束した場所に子供を連れて行かなければなりません。
ママの体調が悪く連れていけないという場合は、ファミサポではなくシルバー人材センターに依頼(60歳以上の提供会員が援助)することで自宅訪問が可能。
簡単な家事や育児の援助を受けることができます。
私が産前産後サポートを利用した2つの理由
私が産前産後サポートを最初に利用したあと、双子が生後6か月になったときにファミサポへ移行しました。
最初の産前産後サポートの利用を決めた理由は次の2つです。
同時に抱っこできない
双子ママ全員が一度は悩むことではないでしょうか?
どんなに泣いていても1人しか抱っこできない、それは仕方がないことなのに罪悪感を感じてしまいます。
ミルクもクッションを使って自動にしない限りは1人ずつだし、なぜかこういう時に限って双子同時に泣き出す不思議。
(双子は何もかも同時が多いけど、そうならないようにミルクタイムをわざとずらしているママもいるようです!いい案!)
何もかも初めてのことで、泣き声がプレッシャーになっていました。
「こういうとき大人がもう1人いれば…」という思いが抜けきらなくて、抱っこ要員として産前産後サポートを希望しました。
実際利用申込書の希望の援助欄に、子供が双子のため1人を抱っこしてくださいと書きました。
援助に来てくださった提供会員には本当に抱っこだけでいいのですか!?(何でも言ってください!)と最初言われました。
しかしこの抱っこが!とても大事なのです…!!
おしゃべり相手が欲しい
双子に限らず産後のママは自分の時間なんて到底ないし、赤ちゃんのお世話ばかりで外部との関わりがなくなります。
唯一会話ができる夫は仕事で疲れているし、双子にしゃべりかけても返事はない…孤独を感じていたので話相手としてもサポートを希望しました。
実際提供会員とおしゃべりしたり、育児の大変さに共感してもらったことで産後の憂鬱な気持ちはかなり軽減されましたよ!
提供会員も幼児を育てているママだったので、いろいろ教えてもらったりおしゃべりしてストレス発散になりました!
こんな理由でも産前産後サポートを利用できるので、産後の物理的なサポート以外に、ふさぎ込みがちな人も利用してOK!
産前産後サポート・ファミサポのメリット
- 提供会員を探すときに条件が出せる(両方共通)
- 自宅に来てもらえる(産前産後サポート)
- リフレッシュという理由でも預かってもらえる(ファミサポ)
- 合わないと思ったら提供会員を変更することができる
ファミサポ自体、1時間単位なので気軽に利用できるのが嬉しいですね。
また病児預かりもあるので、どうしてもの時利用できるのは助かります。
継続するかどうかは会員同士の話し合いですが、決まった提供会員が対応してくれると小さな子供を預ける時も安心。
「なんだか合わないな」と思ったら、提供会員に知られることなく提供会員の変更も可能です。
我が家は双子ということで、最初に双子対応可の提供会員を探してもらいました。
- 提供会員の年齢層
- 提供会員の性別
- 提供会員の住んでいる校区
- 提供会員が育児中かどうか
自分と年齢が近いとか同世代の子を育児中など、条件を出せます。
条件を出さなくても提供会員が見つかったときに、こんな人ですがOKですか?と一度連絡をもらえるので安心してくださいね。
産前産後サポート・ファミサポのデメリット
- そもそも不安(両方共通)
- 料金が高い(両方共通)
- スケジュールが合わない時がある(両方共通)
- 双子はNGという提供会員がいる(両方共通)
- 提供会員によって保育の質が違う(ファミサポ)
- 提供会員が車移動の場合駐車スペースが必要(産前産後サポート)
預ける先が素人ということで、いくら講習を受けていても事故など不安に思う人もいると思います。
ファミサポは補償保険に加入もしていますが、これまでには生後5か月の赤ちゃんがファミサポ利用中に亡くなるという事故も発生しています。
提供会員は説明会と講習を受けると登録が完了するので、預けることを不安に思う人も当然います。
その場合は利用を控えるか、それでも利用しなければならない理由があるときは公共の場(自宅外)で面倒を見てもらうなど決めておくことをおすすめします。
ファミサポはベビーシッターよりは安くシステム的にも預けやすいですが、保育園などの一時預かりよりは高いです。
保育の質の差や環境の差は、預ける先が素人なのでどうしても仕方がないこと。
利用の際はデメリットも把握しておきましょう。
私の産前産後サポート・ファミサポ利用体験談
実際に産前産後サポートとファミサポの利用体験談をお届けします!
利用を決定づけたのは「骨折」
双子育児は本当に、今日が何日かより今何時かもわからないくらい、24時間のお世話でへとへとになります。
仕事もあるのでベビーシッターの利用も検討していましたが、夫がベビシッターや知らない人に預けるのはダメと猛反対!
そんな中で行政主体のいいサービスがあるじゃないかと見つけたのが、ファミサポの産前産後サポート。
当時双子は生後5か月で、産前産後サポートの期限切れまでは1か月しかなかったので急いで電話し、説明会の予約を取りました。
その直後です、私は右足指を骨折しました←
夜中のミルク調乳時にダイニングの椅子の脚を蹴ってしまい絶叫!
全治1か月、歩けなくはないけど自分の不注意で生活のハードルを上げることに。
みなさんも気を付けて…
当然産前産後サポートの申し込みに行くこともできずこりゃキャンセルだな~と電話をすると、
「それは大変!すぐに登録して利用してください!」と担当スタッフが即日自宅訪問してくださり、異例の自宅で個別説明会&登録が完了しました!
翌日には提供会員とマッチングし、あとは利用日を決めるだけとなりました。
原則ミルクを与える行為は禁止ですが、双子という理由で提供会員がミルクを与えることに許可をいただきました。
私の骨折を考慮して、本来は日時場所が決まってる説明会を自宅で行ってくれました。
骨折は事故でしたが、産前産後サポートを定期的に利用するきっかけにもなりました。
いくら骨折は足指でも日常生活はとても不便だったので、産前産後サポートはとても助かりました!
産前産後サポート体験談
産前産後サポートは初回のみファミサポスタッフが同席します。
我が家の担当をしてくれることになったのは、双子より少し年上の女の子2人を育児している若いママYさん。
Yさんは小柄で丁寧な女性で、ベビーシッター資格があるとのことで安心して依頼できました。
決まった曜日の決まった時間(2時間)を週1回、合計4回お願いしました。
- STEP01サポート日を決めるサポートする日時を決めたらその旨をファミサポセンターに連絡
- STEP02サポートを受ける当日サポートを受けます
- STEP03連絡票を記入サポートが終わったら提供会員がサポート内容を記載
- STEP04双方印鑑を押す内容に相違なければ印鑑を押します
- STEP05料金を払う料金を払い、必要があれば次回のサポート日を決めて終了です
Yさんには1人にミルクをあげてもらったり、双子用抱っこ紐で双子を抱っこしてもらっている間に私がリビングを掃除したりしました。
利用時間は決まっているので、その時間帯双子が寝ていたらお茶を飲みながらおしゃべりしました。
便利育児グッズや、激安ショップを教えてもらいましたw
育児のアドバイスをしてもらえることもあるので育児に不安がある人は積極的に利用することをおすすめします。
産後はホルモンバランスの崩れで、しっかりしているつもりでも知らないうちに鬱っぽくなったりします。
家事育児の援助だけじゃなくそういった産後のケアも含めておすすめ。
ファミサポ体験談
生後6か月までの産前産後サポートを4回利用してみてとてもよかったので、引き続きファミサポも利用することを決意。
Yさんの子供は普段は保育園に通っていて、自宅で預かることも快諾してもらえました。
自宅同士も遠くはなく、私が仕事でどうしても子供を連れていけない時にお願いしました。
ファミサポ利用手順も産前産後サポートと同じ要領です。
離乳食開始前だったので、ミルクやおむつセットを準備して、〇時ころにミルクを200mlて下さいと伝えて利用。
預けている間散歩などに連れ出してもらってもいいのですが、私が持っている双子ベビーカーの扱いが小柄な女性には大変(開閉が重い)なので自宅で見てもらうことに。
普段は職場(夫の会社)に連れて行って育児をしながら働いていたので、とても助かりました。
私の場合、同じ提供会員で境遇も一緒だったことが継続利用の理由となりました。
Yさんの都合が悪いときほかの提供会員を探したこともありますが、「同じ月齢の赤ちゃん2人を同時」に引き受けてくれる提供会員は見つからず。
Yさんの就職が決まったと同時に我が家の双子も保育園が決まり、ファミサポ一旦卒業となりました。
今(2歳)はイヤイヤ期で人見知りもするので、現在は利用していませんが、今後必要となればまた利用予定です。
まとめ:育児は「1人で」「頑張る」必要はない
「産前産後サポートの利用者はまだまだ少ないので、広報で紹介させてください」
と自治体の取材依頼を受けて、私の産前産後サポート利用はその後広報にて紹介されました。
「ファミサポ」を知っていても「産前産後サポート」を知っている人は少ないようです。
私は今は亡き息子を出産したとき(里帰りなし)育児ノイローゼになった経験もあるので、今回は未然に防げてよかったです。
育児はパパママの義務ですが、ママ1人やパパと2人で頑張る必要はありません。
育児でサポートが必要なときやしんどいときは、行政サポートの利用が効果的です◎
子供にとってはママが生命の柱。
頑張りすぎず、サポートをうまく利用して子育てしましょうね。