育児

双子育児は産前産後サポート・ファミサポが身近|利用体験を紹介

双子育児の支援の種類について以前紹介しましたが、今回はその中でもファミリーサポート=ファミサポ・産前産後サポートの利用体験を紹介します。

双子育児、ママは不安に思うことがたくさんありますよね。

私は産後里帰りしなかったので、いろいろなサポートを探して利用してきました。

中でもいちばん助けになったのが、5か月の時の産前産後サポートと6か月~8か月のファミサポ。

まーこ
まーこ
産前産後サポートとファミサポを利用したことで育児ストレスがかなり軽減されました

産前産後サポート・ファミサポについては自分から調べないとわからないこともあるので、この記事で内容や利用した感想を紹介します。

産前産後サポートやファミサポのメリットデメリットも紹介するので、利用を悩んでいるママは参考にしてください。

双子の支援はこんなにたくさん!育児に疲れないよううまく活用しよう双子育児の支援について世間ではいろいろな意見があります。 双子に限らず育児は大変ですが、同じ月齢の子供を2人育てるのはちょっとだけ...

ファミサポとは

手をつないで寝転がる11か月の双子の赤ちゃんたちファミサポは親が何らかの理由で育児の援助が必要なとき、援助してくれるサービスのことです。

形態としては有償のボランティアになります。

お住まいの市区町村によって内容や利用料金、細かい部分が違うので、ここでは概要を解説します。
詳細は各自治体へ問い合わせてください。

ファミサポには援助をお願いする依頼会員とサポートする提供会員の2種類があり、どちらも会員登録が必要です。

※提供会員は別途講習を受ける必要あり

私が住んでいる自治体のファミサポは病児・病後児も預かってもらえます。

提供会員はサポート内容に応じた講習が必須なので依頼するほうも安心ですね。

まーこ
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私が利用したのはファミサポ2回と産前産後サポート4回です

ファミサポは産前産後サポートとファミリーサポートの2種類がある

両手を広げて左右比較する女性ファミサポには通常のファミリーサポートと、産前産後サポートがあります。

それぞれを紹介しますね。

産前産後サポートとは

家事が終わってグッドの合図をする女性産前産後サポートはファミサポの一部で、妊娠中~産後6か月のママが大変な時期に、家事や育児の援助をしてくれるサービスです。

利用料金は通常のファミサポより少し値段が高めの子供1人につき1,000円/時間(自治体による)ですが、里帰り出産しないママや産前産後に不安があるママには嬉しい訪問型のサポートです。

早朝や夜間(別途割増あり)もお願いすることができますが、産前産後サポートは利用回数に制限があります。

産前産後サポートで依頼できること
  • 食品や日用品などの買い出し(多量はNG)
  • 簡単な掃除
  • 簡単な料理・皿洗い
  • 赤ちゃんのお世話の手伝い

ファミサポと産前産後サポートの違いは、あくまでママの援助というところ。

育児+家事(赤ちゃんを抱っこしながら何かをするなど)一度に異なる作業を依頼することは危険が伴うため、依頼NG。

提供会員は赤ちゃんにミルクをあげる行為も禁止なので、利用する人は手伝ってもらうという認識で利用しましょう。

ファミリーサポートとは

ミルクを飲ませてもらっている赤ちゃんファミサポは、子育て中の家庭が育児のサポートを依頼したいときに利用できるサービスです。

ファミサポの歴史は意外と古く、1994年からあります。

まーこ
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私が住んでいる市は10年くらい前に病児や病後児の援助もスタートしました。

(病児・病後児援助は対応していない自治体もあります)

利用料や利用可能な年齢は?
  • 利用料金:子供1人につき700円/時間(自治体で差がある)
  • 土日や深夜は割増(~1,100円/時間 程度)
  • 対象年齢:0歳(※)~小学校6年生まで

※自治体によって生後〇日以降という制限あり

みんなどんな時利用しているの?
  • 保育園や小学校、習い事の送迎
  • 冠婚葬祭など子供を連れていけないとき
  • リフレッシュしたいとき

利用の際は提供会員の自宅や、予め約束した場所に子供を連れて行かなければなりません。

ママの体調が悪く連れていけないという場合は、ファミサポではなくシルバー人材センターに依頼(60歳以上の提供会員が援助)することで自宅訪問が可能。

簡単な家事や育児の援助を受けることができます。

私が産前産後サポートを利用した2つの理由

123と書いて並べられた積み木私が産前産後サポートを最初に利用したあと、双子が生後6か月になったときにファミサポへ移行しました。

最初の産前産後サポートの利用を決めた理由は次の2つです。

同時に抱っこできない

寄り添って寝転ぶ生後5か月の女の子の双子の赤ちゃん双子ママ全員が一度は悩むことではないでしょうか?

どんなに泣いていても1人しか抱っこできない、それは仕方がないことなのに罪悪感を感じてしまいます。

ミルクもクッションを使って自動にしない限りは1人ずつだし、なぜかこういう時に限って双子同時に泣き出す不思議。

(双子は何もかも同時が多いけど、そうならないようにミルクタイムをわざとずらしているママもいるようです!いい案!)

何もかも初めてのことで、泣き声がプレッシャーになっていました。

「こういうとき大人がもう1人いれば…」という思いが抜けきらなくて、抱っこ要員として産前産後サポートを希望しました。

まーこ
まーこ
首すわり前から使える双子用抱っこ紐も持っていたけど、使うのも限度があるので思い切って依頼したよ!

実際利用申込書の希望の援助欄に、子供が双子のため1人を抱っこしてくださいと書きました。

援助に来てくださった提供会員には本当に抱っこだけでいいのですか!?(何でも言ってください!)と最初言われました。

しかしこの抱っこが!とても大事なのです…!!

おしゃべり相手が欲しい

お茶を飲みながら会話をしているところ双子に限らず産後のママは自分の時間なんて到底ないし、赤ちゃんのお世話ばかりで外部との関わりがなくなります。

唯一会話ができる夫は仕事で疲れているし、双子にしゃべりかけても返事はない…孤独を感じていたので話相手としてもサポートを希望しました。

実際提供会員とおしゃべりしたり、育児の大変さに共感してもらったことで産後の憂鬱な気持ちはかなり軽減されましたよ!

提供会員も幼児を育てているママだったので、いろいろ教えてもらったりおしゃべりしてストレス発散になりました!

こんな理由でも産前産後サポートを利用できるので、産後の物理的なサポート以外に、ふさぎ込みがちな人も利用してOK!

産前産後サポート・ファミサポのメリット

芝生に置かれたメリットというロゴの文字
産前産後サポート・ファミサポのメリット
  • 提供会員を探すときに条件が出せる(両方共通)
  • 自宅に来てもらえる(産前産後サポート)
  • リフレッシュという理由でも預かってもらえる(ファミサポ)
  • 合わないと思ったら提供会員を変更することができる

ファミサポ自体、1時間単位なので気軽に利用できるのが嬉しいですね。

また病児預かりもあるので、どうしてもの時利用できるのは助かります。

継続するかどうかは会員同士の話し合いですが、決まった提供会員が対応してくれると小さな子供を預ける時も安心。

「なんだか合わないな」と思ったら、提供会員に知られることなく提供会員の変更も可能です。

我が家は双子ということで、最初に双子対応可の提供会員を探してもらいました。

依頼会員を探すときに出せる条件例
  • 提供会員の年齢層
  • 提供会員の性別
  • 提供会員の住んでいる校区
  • 提供会員が育児中かどうか

自分と年齢が近いとか同世代の子を育児中など、条件を出せます。

条件を出さなくても提供会員が見つかったときに、こんな人ですがOKですか?と一度連絡をもらえるので安心してくださいね。

まーこ
まーこ
提供会員のほとんどは女性です。

産前産後サポート・ファミサポのデメリット

芝生に置かれたデメリットというロゴの文字
産前産後サポート・ファミサポのデメリット
  • そもそも不安(両方共通)
  • 料金が高い(両方共通)
  • スケジュールが合わない時がある(両方共通)
  • 双子はNGという提供会員がいる(両方共通)
  • 提供会員によって保育の質が違う(ファミサポ)
  • 提供会員が車移動の場合駐車スペースが必要(産前産後サポート)

預ける先が素人ということで、いくら講習を受けていても事故など不安に思う人もいると思います。

ファミサポは補償保険に加入もしていますが、これまでには生後5か月の赤ちゃんがファミサポ利用中に亡くなるという事故も発生しています。

提供会員は説明会と講習を受けると登録が完了するので、預けることを不安に思う人も当然います。

その場合は利用を控えるか、それでも利用しなければならない理由があるときは公共の場(自宅外)で面倒を見てもらうなど決めておくことをおすすめします。

ファミサポはベビーシッターよりは安くシステム的にも預けやすいですが、保育園などの一時預かりよりは高いです。

保育の質の差や環境の差は、預ける先が素人なのでどうしても仕方がないこと。

利用の際はデメリットも把握しておきましょう。

私の産前産後サポート・ファミサポ利用体験談

うつ伏せで遊ぶ双子の女の子の赤ちゃん実際に産前産後サポートとファミサポの利用体験談をお届けします!

利用を決定づけたのは「骨折」

腰を抜かして青ざめる女性のイラスト双子育児は本当に、今日が何日かより今何時かもわからないくらい、24時間のお世話でへとへとになります。

仕事もあるのでベビーシッターの利用も検討していましたが、夫がベビシッターや知らない人に預けるのはダメと猛反対!

まーこ
まーこ
夜中起きない人が偉そうに言うなと、今でも思い出すと怒りがぐぬぬ

そんな中で行政主体のいいサービスがあるじゃないかと見つけたのが、ファミサポの産前産後サポート。

当時双子は生後5か月で、産前産後サポートの期限切れまでは1か月しかなかったので急いで電話し、説明会の予約を取りました。

ショックを受けて頭を抱える女性のイラストその直後です、私は右足指を骨折しました←

夜中のミルク調乳時にダイニングの椅子の脚を蹴ってしまい絶叫!

全治1か月、歩けなくはないけど自分の不注意で生活のハードルを上げることに。

まーこ
まーこ
育児疲れピークの賜物!
みなさんも気を付けて…

当然産前産後サポートの申し込みに行くこともできずこりゃキャンセルだな~と電話をすると、

「それは大変!すぐに登録して利用してください!」と担当スタッフが即日自宅訪問してくださり、異例の自宅で個別説明会&登録が完了しました!

翌日には提供会員とマッチングし、あとは利用日を決めるだけとなりました。

嬉しかった自治体の神対応

原則ミルクを与える行為は禁止ですが、双子という理由で提供会員がミルクを与えることに許可をいただきました。
私の骨折を考慮して、本来は日時場所が決まってる説明会を自宅で行ってくれました。

骨折は事故でしたが、産前産後サポートを定期的に利用するきっかけにもなりました。

いくら骨折は足指でも日常生活はとても不便だったので、産前産後サポートはとても助かりました!

産前産後サポート体験談

パペットで赤ちゃんをあやす保育士の女性のイラスト産前産後サポートは初回のみファミサポスタッフが同席します。

我が家の担当をしてくれることになったのは、双子より少し年上の女の子2人を育児している若いママYさん。

Yさんは小柄で丁寧な女性で、ベビーシッター資格があるとのことで安心して依頼できました。

決まった曜日の決まった時間(2時間)を週1回、合計4回お願いしました。

産前産後サポート利用の流れ
  • STEP01
    サポート日を決める
    サポートする日時を決めたらその旨をファミサポセンターに連絡
  • STEP02
    サポートを受ける
    当日サポートを受けます
  • STEP03
    連絡票を記入
    サポートが終わったら提供会員がサポート内容を記載
  • STEP04
    双方印鑑を押す
    内容に相違なければ印鑑を押します
  • STEP05
    料金を払う
    料金を払い、必要があれば次回のサポート日を決めて終了です

双子用抱っこ紐ウィーゴツインに双子を入れているところYさんには1人にミルクをあげてもらったり、双子用抱っこ紐で双子を抱っこしてもらっている間に私がリビングを掃除したりしました。

まーこ
まーこ
首が座らない赤ちゃんの双子抱っこは意外と重いのでお願いしちゃいました!

利用時間は決まっているので、その時間帯双子が寝ていたらお茶を飲みながらおしゃべりしました。

便利育児グッズや、激安ショップを教えてもらいましたw

育児のアドバイスをしてもらえることもあるので育児に不安がある人は積極的に利用することをおすすめします。

産後はホルモンバランスの崩れで、しっかりしているつもりでも知らないうちに鬱っぽくなったりします。

家事育児の援助だけじゃなくそういった産後のケアも含めておすすめ。

ファミサポ体験談

並んで眠る双子の赤ちゃんのイラスト生後6か月までの産前産後サポートを4回利用してみてとてもよかったので、引き続きファミサポも利用することを決意。

Yさんの子供は普段は保育園に通っていて、自宅で預かることも快諾してもらえました。

自宅同士も遠くはなく、私が仕事でどうしても子供を連れていけない時にお願いしました。

ファミサポ利用手順も産前産後サポートと同じ要領です。

離乳食開始前だったので、ミルクやおむつセットを準備して、〇時ころにミルクを200mlて下さいと伝えて利用。

預けている間散歩などに連れ出してもらってもいいのですが、私が持っている双子ベビーカーの扱いが小柄な女性には大変(開閉が重い)なので自宅で見てもらうことに。

普段は職場(夫の会社)に連れて行って育児をしながら働いていたので、とても助かりました。

人差し指を立ててわかった!という表情をする女性私の場合、同じ提供会員で境遇も一緒だったことが継続利用の理由となりました。

Yさんの都合が悪いときほかの提供会員を探したこともありますが、「同じ月齢の赤ちゃん2人を同時」に引き受けてくれる提供会員は見つからず。

Yさんの就職が決まったと同時に我が家の双子も保育園が決まり、ファミサポ一旦卒業となりました。

今(2歳)はイヤイヤ期で人見知りもするので、現在は利用していませんが、今後必要となればまた利用予定です。

まとめ:育児は「1人で」「頑張る」必要はない

「産前産後サポートの利用者はまだまだ少ないので、広報で紹介させてください」

と自治体の取材依頼を受けて、私の産前産後サポート利用はその後広報にて紹介されました。

「ファミサポ」を知っていても「産前産後サポート」を知っている人は少ないようです。

私は今は亡き息子を出産したとき(里帰りなし)育児ノイローゼになった経験もあるので、今回は未然に防げてよかったです。

育児はパパママの義務ですが、ママ1人やパパと2人で頑張る必要はありません。

育児でサポートが必要なときやしんどいときは、行政サポートの利用が効果的です◎

子供にとってはママが生命の柱。

頑張りすぎず、サポートをうまく利用して子育てしましょうね。

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