今回の記事は前回に引き続き、私が退院してから子供たちが退院するまでの私の生活やメンタル面についての紹介です。
入院中は24時間サポートしてもらえましたが、退院すると仕事や家事をしなければなりません。
大変だったのは搾乳と、我が家は自営業なので産休・育休がないことでした。
3時間ごとに搾乳をしながらの仕事復帰は仕事にならないくらい身体が疲れ果てていました。
そんな中で双子が退院するまでの約3か月間面会に通い、母乳を届けました。
約3か月間必死に生活する中で、嬉しかったこともたくさんありますがよく覚えているのは辛かったことです。
今、早産で苦しい、しんどい思いをしているママはたくさんいると思いますが、私は辛かったことを全て乗り越えたわけではありません☆
逃げ出してもいいのです。
今回は私が退院してから子供が退院するまでの3か月間を振り返ってみました。
私の生活と心の変化を紹介します。
Contents
3時間ごとの搾乳は心身共に厳しい
健康な人であっても3時間ごとに何かしなければならない場合、夜中に起きることは辛いと思います。
産後は授乳があるため、ママは体調が回復していないうちから否が応でも起きなければなりませんが、私にとって酷だったのは子供たちがそばにいないのに、起きて搾乳しなければならないということでした。
早産で赤ちゃんと離れて暮らしているママはほぼ全員が辛いと感じていることではないでしょうか?
最初のうちは緊張感や使命感で頑張れるのですが早産の場合は、定刻通りに搾乳しておかないと脳が母乳を出さなくてもいいと勘違いし母乳量が減ってしまいます。
私は1人目は完母で育てましたが、今回は物理的に無理なことも重なってすぐに量が減りました。
子供がそばにいないので目覚ましをかけて無理やり起きて搾乳。
とても苦痛でした。
子供たちの写真を見ながら搾乳すると分泌量が増えると言われトライましたが実感なし←
搾乳のためにスケジュールを調整
私は産後すぐに仕事復帰したこともあり、仕事のスケジュールは全て搾乳に合わせて組んでいました。
搾乳には1回40分くらいかかります。
搾乳器は携帯可能といってもどこでも搾乳できるわけではないし、自宅外で搾乳した母乳は衛生面で破棄しなければならなかったので、できるだけ自宅に戻って搾乳し、母乳を冷凍してから仕事に戻っていました。
だけどどうしても搾乳できないときもなかには出てきます。
産後間もないころは胸も張るし、体調的にしんどい思いもしましたがどうしても無理な時は搾乳を諦めました。
(早産で母乳の出は悪いほうだったので諦めても乳腺炎などの問題はありませんでした)
寝不足→母乳が出ない悪循環
退院してすぐNICUから保育器カバーの製作提案もあったので、空き時間に裁縫もしていました。
でも基本的に寝不足なので、仕事で失敗をしたり自宅でも皿を割ったりなど、注意力は散漫に。
産後3週間もすると夜中の搾乳時に涙が出るようになりました。
子供がそばにいないのに搾乳…たいして出もしないのにあほらし。
そんなことを思い、夜中起きることをやめた日もありました。
私にとってはそこまでして母乳をあげる意味がわからなかったのです。
そりゃミルクより母乳のほうがいいのかもしれないけど、ミルクのほうが栄養たっぷりで大きくなってくれるのでは?という疑問が捨てきれなかったのです。
これに関しては、「夜中の搾乳がどうしても負担ならやめてもいいですよ(けど夜中以外の搾乳は絶対してください)」とのNICUスタッフのアドバイスがありました。
このころ絞りすぎで胸にあざができていました。
産後1~2か月くらいが心身ともにいちばんしんどかったです。
最終的に画像ほどの母乳しか出なくなりました。
でもNICUスタッフは「1㏄でもいい、申し訳ないと思わないで!大切な母乳だから飲ませれあげましょうね」と言ってくれたので冷凍して持って行っていました。
母乳神話は気にしないこと
2人は生後2か月で飲む量が増えてきて混合栄養になりましたが、私は混合栄養になって精神的に楽になりました。
病院が母乳推しだったので子供たちが退院するまでは搾乳や授乳面会を頑張りましたが、子供たちが退院してすぐにミルクに。
退院後は母乳をあげなければというプレッシャーはなく、2人同時にあげたかったのでミルク万歳でした。
出てるのかどうかわからないけどとりあえずひとりに母乳+ミルクをあげて、もうひとりは夫がミルクという段取りにして母乳育児に対するプレッシャーはなくなりました。
知らないおばちゃんの「母乳?ミルク?問題」を気にするママは多いと思いますが、早産ママにとっては赤ちゃんが成長するということが目標なので周りの反応は気にしなくてもいいのですよ!
母乳は無理に出そうとしても出るものではないし、母乳にこだわりすぎて育児疲れするくらいだったらミルクでいいと思います。
ミルクは素晴らしいです(^o^)/
完ミになると多い時で3日で1缶なくなるので、買いだめが節約に。
NICU交換ノートに支えられる
辛い時支えられたのはNICUの交換ノートでした。
スタッフが子供たちの様子・写真を記録してくれて面会時に受け取ります。
自分でもビデオを持ち込んで撮影しますが、面会時間は長くても1時間くらいなので自分の知らない子供たちが知れました。
- 今日は5分間自力呼吸をしました
- ウインクしてくれました
- 〇gになりました!
NICUのスタッフは常に忙しいため、このようにノートに記録してもらえると記念にもなって嬉しかったです。
交換ノートがない場合は自分で撮った写真を育児ノートや手帳に貼ってもいいと思います☆
産後減り続ける母乳に対する対策
退院後急速に母乳分泌量が減りなげやりになった私ですが、最初はできるだけ母乳をあげたいと思って対策をしていたので紹介します。
根菜を食べる
母乳は甘みがありますがママが食べたものやストレスで味が変わったり、出る量が変わります。
早産ママは母乳が出にくいということで、きちんと3時間ごとの搾乳を守る以外に、甘いもの(乳腺が詰まる)や刺激物・アルコール(母乳に直接影響する)を避けました。
根菜(特にごぼう)が母乳にいいので、筑前煮を作り置きして食べるようにしました。
でも私の母乳分泌量は退院してからすごいスピードで減っていったので、とりつかれたようにたくさん筑前煮を食べていました、、
たくさん食べることがいいわけではないので、まんべんなく栄養を取るようにしてくださいね。
ハーブティーを飲む
飲み物は母乳の分泌量が増えると評判のハーブティー、アモーマのミルクアップブレンドを飲んでいました。
ミルクアップブレンドは緑色のパッケージが目印で、他に母乳の詰まりに特化したミルクスルーブレンド(黄色パッケージ)をはじめ、妊活期や妊娠期、卒乳期に飲めるハーブティもあります。
ミルクアップブレンドはハーブティー独特の苦みがあるので苦手な人もいるかもしれませんが、温めると苦味が増すので苦手な人は常温かやや冷たいものをおすすめします。
身体のためにはホットをおすすめします。
私はホットで飲んでいました。
アモーマについては効果的な飲み方を記載しているので参考にしてみてください!
母乳外来受診
母乳外来はいわゆる母乳マッサージ。
自費なので割高(1回3,000円~5,000円程度)ですが、お金を払うだけの価値があります。
どんなに分泌量が減っても助産師に任せるとたくさん出ます。
(その後分泌量が復活するかは別)
母乳は赤ちゃんに吸ってもらって空っぽになるとまたよく分泌されるようになるのですが、肝心な赤ちゃんが不在なので助産師に詰まりを取ってもらったり、古い母乳を全て出して生産機能アップを図りました。
セルフ搾乳だと搾乳器を使っていてもまんべんなく搾乳はできません。
助産師のマッサージ受けながら母乳についての質問や辛いことを聞いてもらえるのも母乳マッサージのいいところ。
私は全部で7回(週1回)受けました。
結局完ミになったけど、泣きながら話を聞いてもらった時心が軽くなったのでカウンセリング的な意味合いでも利用していました。
産後に行った体のケア
双子妊娠は身体にもガタがくるので、私は妊娠中から妊婦整体に行っていましたが産後も引き続きお世話になりました。
産後整体(骨盤矯正)
産後整体は1か月検診で産婦人科医のOKサインが出たら通えますが、念のため医師に相談を。
私は帝王切開だったのでおなか周りはせず、肩回りを施術してもらいました。
産後ダイエットとして整体を利用する場合は、産後1年以内が骨盤が動きやすいのでこの期間に通うと痩せやすいですよ!
術後のおなかのケア
双子出産は帝王切開の人が多いと思いますが、産後のケアはどうしていますか?
おなかを切ると傷跡が痛いので、私は産後にオオサキメディカルのかんたん腹帯を使用しました。
術後腹帯は肌に直接巻いてからインナーを着用するので、なるべく傷跡を保護できるものが望ましいです。
オオサキメディカルのかんたん腹帯は厚手でフィット感があり、マジックテープなのである程度サイズ調整ができます。
動いた時もホールド感があるので、傷跡に響きにくかったです。
傷跡自体の保護は3Mのマイクロポアを使いました。
粘着力があってつけっぱなしでもかぶれにくく、傷跡を目立たなくするにはぴったりの商品だと思います。
が、傷跡をきれいにくっつけるには産後4~5か月はつけないといけないので、私は3か月で脱落!
でも傷跡は一見わかりにくくなりました!
マイクロポアに限らず、術後の傷跡保護テープは傷が痛む間は少なくともつけることをおすすめします☆
産後にベビー用品をやっと購入
双子は元気で生まれてくるかわからないと、実際妊娠してから不安に思うママが多いようです。
確かに双子は早産になりがちなので出産準備だけは早いほうがいいと思います。
私はベビー用品に関しては最低限の洋服やおむつ、衛生用品を揃えましたが、結局3か月も早く生まれたのですぐには必要ありませんでした。
出産してからバタバタしないためにはベビー用品も準備するほうがいいですが、ギリギリで準備する場合は下見を済ませておくと買い物はネットでできるし、万が一入院していても旦那さんや家族に商品を指定して買い物を頼めるので楽です。
大型ベビー用品はまとめ買いがおすすめ
私は産後子供たちが安定してきたころに双子ベビーカー、ベビーシート2台、クーハン2台、バウンサー2台など大型ベビー用品を一気に購入しました。
2つ必要なものもあるので、セールやネットを利用して一気に購入することでポイントバックしてもらい、さらにそのポイントで追加の育児用品を購入しました!
約8万円の節約♪
ベビー用品を選んでいるときは実生活を想像したりしてとても楽しかったです。
おむつは無条件でたくさん必要になるので、安い時にちょっとずつ買いだめして最終的に押し入れがパンパンになりました。笑
子供たちが退院してしばらくは外出しないと思うので、消耗品は保管スペースがあれば多めの買い置きが◎
産前にチェックしておいたほうがいいおすすめグッズとサービス
プリミーサイズの洋服
双子で早産になった場合、新生児サイズ(50cm)の洋服では大きいことがあります。
その場合はプリミーサイズといって40cm~45cmの小さめサイズの洋服があるのでチェックしておくことをおすすめします!
あまり種類がないので値段も決まってきますが、我が家では6枚購入しヘビロテでした。
ぴったりサイズを選ぶと抱っこしたときに滑ったりしないのでプリミーサイズを購入してよかったです。
ウォーターサーバー・哺乳瓶ウォーマー
双子が退院後はウォーターサーバーと哺乳瓶ウォーマーが大活躍しました。
さっと調乳できるウォーターサーバーは昼間、粉ミルクを入れたらすぐに完成する哺乳瓶ウォーマーは夜間大活躍でした。
\お部屋に合わせてボディーカラーが選べる/
▲万が一の停電時も常備水として利用可▲
ママの睡眠時間確保に役立つ時短グッズは買って損はないと思います。
面会に行くのが嫌になった日
3か月の間、もちろん面会に行くことが嫌になった日もありました。
毎日通うのは駐車場代もかさむし、気分がしんどい時もあります。
以前どこかで、子供がNICUに入院しているのに毎日面会に行っていないママが叩かれているのを目にしました。
そのママは遊びに行ったことを母親失格と責められていました。
確かに我が子は毎日、今この瞬間も頑張っているけど、毎日面会に行くことが母親の義務だとは思わないし、母親は遊んではだめとか全く思いません。
むしろ適度な距離感を保って心の安定をはかることが大事で、たまには遊びにだって行ったっていいじゃないですか、、?
私は最初は「頑張って」面会に行っていました。
でも途中から、自分が努力して成り立っていることはもしかしたらこの先壊れるかもしれないと思うようになって、自分の時間も大切にするようになりました。
努力するって素敵な言葉かもしれないけど、努力の裏には我慢や抑圧があるので、私は面会に行くのが嫌になったときは無意味に自分を犠牲にしないことにしました。
子供たちが退院するまでの気分転換の方法
さっきも書いた通り、面会に行くのが嫌になったときは私は自分の時間を大切にしました。
自分の気持ちを優先にするのではなく、予め自分の負担にならないような生活をするようになりました。
面会に行かない日を作る
NICUやGCUは帰宅時に次回の面会日を伝えて帰ります。
NICUは子供たちの検査予定や手形取りなどの日程を合わせるためですが、GCUは基本的に日授乳に行かなければならないのでまた明日と言われます。
それが負担だったのもあるのですが、私は面会に行かない日を作ってその日は自宅で搾乳してのんびりすることにしました。
いつも授乳は15:00と中途半端な時間だったので、行かない日は子供の部屋を作ったり自宅に迎え入れる準備をすすめていました。
好きなことをする
私は食べることが好きなので、ストレス発散に時々外食をして気分転換していました。
遠出したことは1回だけですが、普段病院と会社と自宅を往復している私にとってはとても有意義な時間でした。
本当に好きなことに時間を費やして心が満たされると、人は前向きになれます。
赤ちゃんが気になる気持ち、大切な気持ちもわかりますが面会や搾乳の日々は結構な負担になるのでママは自分の時間も大切にしてくださいね!
子供が退院するまではメンタル維持を中心に生活しよう
- 子供が入院中は搾乳を続ける
- 母乳にいい食べもの飲み物、マッサージを支えに搾乳
- 無理して面会に行かない
- 自分の時間を楽しむ
- 子供の退院に向けて子供部屋を作る
- ベビー用品をそろえる
- 自分の体調を整える(整体)
子供たちが退院したら、自分の時間がなくなります。
幸い子供たちの経過は良好だったので、退院前夜に夫が外食に誘ってくれました。
2人でご飯を食べに行くのはこの先10年?15年?20年ないかも!
ということで出産に搾乳・面会お疲れ様、明日からは家族がそろうので4人で頑張っていこうねと話しました。
(確かに話したはずなのに今ワンオペの不思議w)
体調は日を追うごとに回復していくけれど、メンタルは適切な対応なしでは厳しかったです。
ましてやこれから育児が始まるまだ前の段階でママが心を壊すことは絶対に避けるべきなので、心配がある人はNICUスタッフに相談するのもありです。
私が出産した病院ではNICUに入院している子供のママは希望に応じてカウンセリングをしてもらえました。
事情が事情なので病院でママ友はできませんでしたが、不安なことはNICUスタッフや主治医にとことん聞いてもらったおかげで退院まで頑張れました。
私は1人目出産後、育児ノイローゼになって心を壊した経験があるので今回はうまく対応できたと思いますが、初めての経験だとどうしていいかわからないと思います。
この記事が今悩んでいるママの、少しでも支えになれば嬉しいです。